私がWindows11を推す気になった理由
3.1の頃からMicrosoft Windowsと付き合ってきた。思えばWindowsNT以外のすべてのWindowsを使ってきた経験がある。個人的にはWindows7あたりが最高潮だったかなと思っている。それ以降は「改悪」の歴史でしかない。私はWindows10においてもWindows11においても躊躇なく「Classic Shell」をインストールして使ってきた。これらのOSにおけるデフォルトの「スタートボタン」の、何と役立たずなことか。Windows10やWindows11のユーザーインターフェイスをそのまま使うことなど、申し訳ないが一度も考えたことはなかった。Web上で多くの「提灯記事」が、Windows10になって使い易くなっただの、Windows11の新しい機能などだのを褒めそやすのを見て、私はひそかに嘲笑している。断言するがWindowsの使い勝手は年々「悪く」なっている。それでもまだWindows10ではタスクバーにファイルやアプリを自由に配置できた。Quick Launchの機能である。
図1.Windows10のタスクバー(Quick Launch)
この機能は大変に使いやすく優れたものだった。何しろアプリのショートカットだろうとフォルダだろうとファイルだろうとすべてをタスクバーに配置ができたし、それもドラッグアンドドロップで簡単に配置できた。Windows10ではタスクバーの上で右クリックすると沢山のコマンドが表示される。その中にひとつにQuick Launchがあったわけだが、こともあろうにWindows11ではこの機能が根こそぎ削除されてしまった。それでもアプリのショートカットはかろうじてタスクバーに置くことができるようなのだが、ドライブもフォルダも、もちろんファイルへのショートカットもことごとく排除されてしまった。どこの誰がこんな愚かな「改悪」を考えたのだろう?このタスクバーの「無価値化」はWindows史上最大の「愚策」だと思うのである。そんな中で唯一の救いはWindows11においても変わらず機能する「Classic Shell」の存在くらいか。今や私は「Classic Shell」をタスクバーの代わりとして使っている。しかし、目的のファイルを開くのにワンクリック以上の手間が増えたのは何ともやりきれないものを感ずる。
図2.Windows11のタスクバー
図3.Classic Shell
P.S.
ここ数日間、本当にフラストレーションが溜まってきている。Windows11のせいだ。Windows11の使いづらさについては、先日ポストしたとおりであるが、そろそろ我慢も限界に達してきた。なんで目的のファイルを開くのにいちいちスタートボタンをクリックしないとならないのか?この手間だけで相当の生産性の低下だ。それでもまだ「Classic Shell」のおかげで少しはマシだが、タスクバーが「無用の長物」になったことの代償は思った以上に大きい。今本気でWindows10に戻そうかとも考えているところだ。もう一台持っているNotePCの方は依然としてWindows10なので快適に使うことができる。しかし、メインの仕事はDeskTopPCで行なっているため、必要なデータはすべてそちらに入っている。おまけにWindows11にアップデートしたらインターネットの接続にもエラーが出るようになった。YouTubeが繋がらないのだ。しかも読み込みが一部しかされないのだ。本当にもうWindows11はメチャクチャである。Windows10に戻そうと思い、[設定]-[システム]-[回復]で復元しようと思ったら「このPCでは復元機能はできなくなりました」だって。
10日経つと戻せなくなるらしい。もう泣きたくなった・・・。
以上私の書いていることを見て、私がWindows嫌いだと思われた方も多いだろう。しかしそれは誤解である。自分で言うのもなんだが、私ほどWindowsを愛している者も少ないだろう。愛しているからこその「苦言」だと思ってほしい。だから私にLinuxやあれこれのOSを薦める方もおられるが、それは無駄である。私の選択肢はWindowsしかないのだ。Windowsで最高の環境を作りたい、というのが私の希望なのである。私はWindows7がWindowsの頂点だったと書いたが、もっと正確に言えばWindows10をClassic ShellでWindows7風に戻したときが一番使い勝手は良かったと思っている。理由はタスクバーが自由に使えたから。しかしWindows11は私を裏切り続けている。直近で言えばYouTubeの読み込みが遅い、繋がらないなどの不具合があることがわかった。これはさらなる、しかもかなりのデメリットである。マイクロソフトのスタッフの今後の努力に期待して、しばらく事態を静観する他ないと思っている。
私のPC環境について少し書いてみようと思う。DeskTopPCに入っているのは、SQLサーバー、VisualStudioなどのアプリを始め、iTunes、Amazon Musicなどの音楽アプリ、その他諸々で118GB使っている。作業データはすべてD:ドライブに入っている(931GB)。
更に外付けのG:ドライブには、D:ドライブのバックアップ及びiTunes、Amazon Musicなどの音楽や動画のデータが入っている(2.72TB)。NotePCもほぼこれと同じ環境を作ってあり、G:ドライブの音楽データはDeskTopPCと常に同期させている。現在NotePCは音楽の再生が主な使いみちとなっている。
YouTubeの件は、ブラウザを泣く泣くMicrosoft Edgeに代えたら何とかなった。あとはタスクバーを何としたいと思い色々調べていたら、興味深いフリーソフトを見つけた。これを使えばWindows11のタスクバーをWinows10のタスクバーに戻すことが出来る!世の中には同じことを考えている人がやっぱり大勢いるのだなと分かった次第。それが「Explorer Patcher for Windows 11」というソフトだ。こちらからダウンロードが出来る。
https://github.com/valinet/ExplorerPatcher/releases
私のデスクトップパソコンはこのように生まれ変わった!めでたし!
図4.復活したタスクバー
P.S.
私の使っているPCをついに2台共Windows11にアップデートした。そうするに至った理由の第一は、今後Windows10のセキュリティ関連のアップデートに関する不安があること。第二にWindows11に当初感じられた使いにくさが、現時点でほぼ解消されたのがその理由だ。何故?と思われるだろう。私があれほどWindows11の使いにくさを強調してきたのだから当然だ。しかし2つのソフトをインストールすることでそれらの難点はクリアされた。それらのソフトとは「Explorer Patcher for Windows 11」と「Classic Shell」の2つだ。Windows11のユーザーインターフェイスをWindows7に戻すことができる。みなさんも是非安心してWindows11にアップデートし欲しいと思う。